老人ホームにおける日常的な医療的ケアへの対応
たんの吸引や経管栄養(胃ろう・腸ろう・経鼻経管栄養)、中心静脈栄養など日常的に医療的ケアが必要な場合があります。
このような場合は、事前に老人ホームで対応が可能か否か必ず確認することが必要です。
各老人ホームでは、職員の配置状況などにより、対応できる医療的ケアの内容に違いがありますので、まずは重要事項説明書や契約書の内容を確認してください。不明な点については入居前に確認し、老人ホームとあらかじめ書面を取り交わしておくのもよいでしょう。
医療的ケアを受けるに当たっては、ケアプランに反映させることが必要ですので、ケアマネジャーとも相談しましょう。また、外部の訪問看護を利用する場合、主治医から訪問看護事業所への指示書も必要になります。
なお、たんの吸引や経管栄養は医療行為に当たるため、医師または看護職員のみが実施可能とされていますが、研修を受けた介護職員も一定の条件下でこれらを行うことが認められています。
また、中心静脈栄養の対応は介護職員が行うことはできないため、看護職員が配置された老人ホームか、外部の訪問看護を利用しないと、老人ホームでの生活は難しいでしょう。

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